乾きが馴染(なじ)んだ手のひら

記憶になった痛みや
言葉を染めた優しさも
飾らない程感じられるよ

音符にしたい温もりや
景色が見えそうな雨粒も
生きる程変わっていくよ

二つしかない僕の手のひら

ぐっと胸に押し付けても
そっと軽く当てても
確かな存在は在(あ)り続ける

伝わる響きは眠らず
いつだって打ち間違えない鼓動
まるで精一杯の意味を示しているかのようだね

クリームで潤(うるお)した左右の手のひら

月夜の穏やかな「おやすみ」
瞼(まぶた)を閉じた先は
かさかさ知らずの夢の入り口






綺麗(きれい)に並んだ白黒の鍵盤(けんばん)

想い人の温もりを知るこの指

距離を越え想いを重ねるように

心微笑ます大好きな旋律(せんりつ)を

一音一音つなぎ弾く昼下がり

すぐには会えぬ切なさや寂しさも

大切な音(ね)にする温かい恋心

思い出の写真立てにも

素敵なものを奏で合う二人

離れていても抱き合える想い

出会えたことに心ときめかせ

無邪気な会いたさとともに

今日も自由に弾いています

想い合う幸せな愛しさを






限られた時を思い
恐れ 悲しみ 抱く刹那(せつな)

ありったけの力を振り絞(しぼ)り
熱く 震え 信じる明日

数え切れぬ出会いに咲き
微笑み 満ちる 温かな喜び

伝え切れぬ”ありがとう”を綴(つづ)り
心から 届けたい 感謝の詩

忘れられぬ笑顔に潤(うる)み
祈り 願う みんなの幸せ

名を求めぬ風のように
果てを見せぬ空のように

一つの命を生き尽くし
優しく 広げよう 永遠(とわ)なき世界を






光はさえぎらないんだね
匂いも染み付かないんだね
なんだか面白いね

空気を震わせ届く
言葉を抱えた声

骨まで響き伝わる
名前を持たない声

見えなくても怖くないね
触れられなくても聞きたくなるね
なんだか不思議だね

内側から外側へ
動く口から開いた耳へ

体と心
声を尊く思う命

温もりのあるおくりもののように
波を生む声を押し付けず
気持ちが溢れた声に感謝をして

意思が見える精一杯を
流れる今に結んでいこう
声の翼を大きく広げて






使い慣れた内(うち)ポケット付きバッグ

仕事帰りのあなたと私

いつも変わらない歩幅

初夏の一番星が見えそうな空の下

摘(つ)む花の一瞬を飾ったかのよう

他愛のない話題の花びらに

こぼれた素直な気持ち

あなたと私

今まで気付かなかった恋心

大事に思う気持ちに咲いた一輪

気心知れた親しさに

素敵に溶け合った愛しさ

手が届く距離にいる嬉しさ

ほのかに赤らんだ幸せの頬

無意識に 自然と 思い合う温もり

立ち寄る古本屋も

互いを結ぶ物語の1ページのようだね

心が笑顔になる仕事帰り

二人で笑って決めた呼び名

無邪気な喜びが溢れたような「また明日ね」

ねぇ これからも一緒に歩こうね

色とりどりの時の中

心の結び目も温かく染め合って






日々の暮らしを愛しむあなた

今朝も揃(そろ)って日差しにくしゃみ

毎日を分かち合える心の笑顔

穏やかに紡(つむ)ぎ

素直に抱き

和やかに笑い

多面の温かな愛を育み合う

時の間(ま)を楽しみ合いながら

互いの年月を重ねていく人生

朝一番に交わす「おはよう」も

いつまでも大切な喜びであるように

日々の一コマも幸せに思い合っていこう

四季の彩りを寄り添い感じながら







今日の終わりを新たな始まりにし

前へ踏み出してみよう

踏み出した跡(あと)に見える色褪せぬ背景

理想を揺り起こす純粋な衝動

思い描いたイメージが満ちるように

歩む力を分かち合う呼吸

幼い頃に見たおぼろげな夢の息遣い

在(あ)るものすべてが可能性を秘めた世界

どんな変化も楽しむイメージと活(い)かし合い

一日一日 愉快に進んでいく

負けず嫌いの半歩も振り返りながら

心の文字にし微笑み思う

過ぎた始まりも誇らしそうにつながる喜びの続きを






宇宙の色に重なった空の青

花の後に揺れて踊る桜の新緑

苺(いちご)の押し花を作った笑顔の親子

暖かな陽光(ひかり)とじゃれ合い遊ぶ子猫たち

戻らぬ日々に彩られるこの世界

世界の広さに心の広がりが感じられるように

今をひたむきに優しく紡(つむ)ぐこと

迎えた日の巡り会いを

晴天の空のように

心いっぱいに素敵に魅(み)せること

歩みの付箋(ふせん)に書き留め

物語の余白も微笑むように

楽しみながら頑張り生きていこう

目の前に広がる美しい自然体に

穏やかな呼吸を感じて






日曜日の夕暮れ時

ひと時を愛しんでいるかのような

空一面のオレンジ色

思いやる気持ちを感じ合うように

手をつないで歩く老夫婦

買い物袋を片手に

ゆっくり ゆっくり ゆったり

二人で育てた家へ帰っていく

連れ添う和(なご)みを見せるように

長く伸びた影二つ

暮らしの灯りみたいに

いつも近くにいることが一番の幸せと

微笑んで教えてくれる老夫婦

歩むように移り変わる人生の四季

心に思い描くあたたかい奇跡

まだ見ぬ人との初めての待ち合わせ

かけがえのない幸せな憧れ

今からその時がとても楽しみです






”会いたいです”

指でなぞった宛て名

一言だけの手紙

切なくも色褪せぬ面影

恋しくもこぼれる微笑み

夜の雲間を通り抜ける月明かり

星のコースターに置いた願いのように

記憶の海に浮かべた蕾(つぼみ)のように

素直にそっと祈ったあなたの幸せ

流れる月日の懐かしさ

思い出せないぐらいに忘れぬよう

手紙の切手代わりに小さく似顔絵